今夜のいい酒の後読んだ〈名字の言100選③〉、その一説です。

▼ある日、少女が母に「今年もお父さん、誕生会に出るのかな?」「そうよ、楽しみにしていたわ」「そう・・・・。お父さん、出ない方がいいんだけどな」。意外な言葉に母は驚いた。「どうして?」「だって、お父さんの手、油で汚れて、きたないんだもん」▼瞬間、母の顔色が変わった。「何を言うの!それなら誕生会じゃやめましょう。働くお父さんのお陰で開ける誕生会じゃないの。お母さんはそんなお父さんが大好きよ」。毅然と言い切り、台所に立つ母の姿に少女は目覚め、両親を誇らしく感じたのだ▼そんな時、子を叱るか、同調するか、沈黙するか。一瞬の生命の姿勢に、夫婦の心の絆が浮き彫りになる。「お父さんのような人と結婚しちゃダメよ」などと、冗談ないも口にするようではいけない。互いに尊敬し、たたえあう夫婦の信頼の絆こそ、後継の子らをはぐくむ心の大地といえよう

真実は一つですね。

Follow me!