別世界

今日の仕事帰り、私はいつもと同じように名古屋駅で電車乗り換えのため先を急いでいました。地下鉄の改札を出て近鉄駅を目指し一目散に階段を上っていました。階段を曲がったところで、ふいに見覚えのある男性二人とすれ違いました。

職場の同期と後輩だということはすぐにわかり、互いに「あっ!」と声が出ましたが、急いでいましたので、そのまま階段に視線を向き直し、何事もなかったかのように先を急ぎました。

近鉄駅を目指して歩いている最中、私が感じたのは、住んでいる世界が違うということでした。

すれ違った二人は今は別の勤務地に勤務していますが、おそらく二人とも、私が子を亡くしたことを知っています。

ですが、私は、すれ違いざまに、とてつもない違和感を感じました。私はきっと、同期生やかつての後輩とは、以前と同じようには話せないでしょう。

普段あまりないことで、自分自身の、職場の方々に対する意識が大きく変わっていることに気づかされました。

一方的かもしれませんが、リアルに別世界を感じました。

帰りの電車では、先ほどの出来事を思い出し、「これでいいんだ。」と、自分に言い聞かせました。

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