名字の言 幸せの形は変わっていく(2022年3月20日)

一昨日の〈名字の言〉が印象的でしたので、紹介します。

夫婦のことです。

認知症になった母、支える父を撮影したドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」――実の娘であり、監督でもある信友直子さんが広島の聖教文化講演会で語った。「現実を受け入れた時、多くの“贈り物”に気付けました」▼父は90代半ばで家事をするように。母は料理ができなくなっても、「夕飯は何が食べたい?」と尋ねる。多くのことを忘れても、母の心には家族への変わらぬ愛情があった。信友さんの「幸せの形は決まったものではなく、変わっていきます」との言葉が印象的だった▼山口県のある壮年部員は、かつて宗教に否定的だったが、先に信心した妻が明るくなっていく姿を見て入会。信心の姿勢など、全てを教わった。その妻が認知症を患い、要介護4になった▼妻は徐々に記憶を失っていく。しかし、信心で磨いた明るさは失わなかった。「また信心を教わった」と壮年。介護の合間を縫って活動に励み、短歌を詠むようにもなった。その一首に「側に居て くれるだけでも 我れ嬉しい 辛き介護も 妻ぞや居れば」と▼それまでの形とは違っても、妻と生きた時間に、壮年は深く感謝する。幸福とは、信心で築く「心の宝」であることを、夫妻の姿に教わった。

妻への感謝の気持ちは忘れてはいけないと思います。

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