心こそ大切

 今日の〈名字の言〉を紹介します。

ある日、電車に乗ると、体格のいい男性が7人掛けの横長シートに座っていた。その座席にいたのは彼だけ。それでも1人分の席の幅に大きな体を収めようと、両肩を内側に折って、腰掛けていた▼コートの中に着ていたスーツの左胸に、弁護士バッジが見えた。誰が見ていなくとも律儀にマナーを守り、自身を律する姿勢は、悩める市民を法で擁護する使命感の表れのように感じた。大衆に尽くす人は、それにふさわしい心根を持っているものだ▼50代の男性が学会員の友人に誘われ、地域の座談会に参加した。会場に入った男性が「あっ」と声を上げた。地区部長を知っているという▼座談会終了後の懇談で、男性は語った。「この方(地区部長)は、地域の図書館で会うたび語らう友人です。彼の話は、心優しい口調なのに、とても勇気づけられる力強さもあって。それと以前、図書館で私がうっかりコンタクトレンズを落とした時、彼は這いつくばって一緒に捜してくれたんです。こんな人柄の良い方がされている信仰なら……」。男性は後日、晴れて入会した▼私たちの信仰の真価は「人の振る舞い」に尽きる。その振る舞いの核は「心」。「心こそ大切なれ」(新1623・全1192)である。(城)

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