3月14日の昼間のこと

今日は一日休みをもらって、できるだけ長く仏壇に向かおうと思っていたんですが、間近に迫る写真展の準備不足があることに気づいてしまい、午前も午後も一人で100均などに小物グッズを買いに出掛けることになりました。

一人で車を運転していると、また去年のことを思い出してしまいました。病院と家との往復のために同じ道を何度も運転したこと、そして去年の3月14日のこと。

3月14日の午前の診察の結果、それまで一度もやらなかったレントゲン撮影をすることになり、その結果、確か左の肺に穴が開いてしまっていると告知されました。昴の痰の量が増え、人工呼吸器の吹き出し圧力が高くなり肺に穴が開いて壊れてしまった。このままではもう片方の肺も壊れてしまう。だから、口からではなく喉元に穴を開ける手術をし、穴から直接肺へ酸素を送り込むようにしないと、昴は死を迎える。喉元に穴を開ける手術をしますか?しませんか?と執刀医に問われました。肺が一つでも生き続けることはできるんですね。生き延びる可能性があるならば、手術をしてください。植物人間のままでもいい。お願いですから昴の命だけは助けてください。お願いします。そう夫婦で懇願しました。

執刀医の先生が優しく微笑んでくれたことを覚えています。

慌ただしく手術の同意書にサインし、昴はまた移動ベッドで手術室へ連れられて行きました。1時間ほどで戻ってきたでしょうか。手術は成功しました。病室へ戻った昴の喉元にはガーゼで隠された穴が開き、そこへ酸素を送るよう取り付けられた人工呼吸器の数値は平常に戻っていました。

さあ、また新たなな気持ちで祈り続けるぞ! 昴、戻って来いよ!

私と家族全員が、気持ちを一つにしました。

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