試練の意味

今日の〈名字の言〉です。

 “奇跡の7本指ピアニスト”と呼ばれる西川悟平さんは、右手5本の指と、左手の親指・人差し指で演奏する▼気鋭のピアニストとしてアメリカで活躍していた19年前、両手の指が硬直し始めた。病名は「局所性ジストニア」。医師から「一生、ピアノは弾けない」と宣告される。絶望していたある日、幼稚園での音楽指導を頼まれた▼わずかに動く指で「きらきら星」を弾き始める。すると、子どもたちが目を輝かせて歌いだした。その姿に打たれ、“自分にできる音楽をやろう”と決めた。血のにじむ練習を重ね、独自の奏法を編み出した。「解決不可能だと思われる問題にも必ず出口はある」。そう気付いた時、道が開けた。音楽活動がメディアで紹介され、欧州でもデビュー。カーネギーホールでソロ公演を果たした(『7本指のピアニスト』朝日新聞出版)▼人生、思いもよらない試練に見舞われることがある。だが“不運”ではなく、“新しい人生の出発”と捉えれば“試練”の意味は劇的に変わる。知恵と力が湧き、価値創造の扉が開く▼作家セルバンテスは言った。「闇が深いほど光が明るくなるように、苦しみが募るほど強くなるのがほんとうの希望」(荻内勝之訳)と。人生勝利の鍵は、たくましき楽観主義である。

このピアニストの方、すごいなと思います。

⚾ 🎷

今日は妻と、すばるの後輩の野球と、すばるの同級生のきょうだいの演奏会を見てきます。

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