「相手の立場」で考える
今日の〈名字の言〉よかったですね。
いつもどおり、切り抜いてトイレの壁に貼りました。
以下全文です。
名字の言 「相手の立場」で考える
「顧客の立場に立つ」。ビジネスの世界ではよく言われるが、相手の側に立って考えようとすることは、日常生活でも必要な姿勢だろう▼愛知の女性部員は、全身の筋力が衰えていく難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」への理解を広げる団体で活動する。そのイベントでは参加者が5分間、“ただ動かずに寝ている”という体験企画があった。身動きできない不自由さを体感してもらうことが狙いだ。短い時間だが、それだけでも病について考える力になるという▼「相手の立場で」といっても、人によって思いのはせ方は異なる。相手から見える景色や感じ方そのものに迫ろうとする人もいる。相手の置かれた状況を“自分だったらどう思うか”と考える人もいる。先の女性部員は「相手のことを知ろうと努力した分、共感力と理解力は高まる」と語っていた▼仏道修行においても、相手を知ることが大切だ。日蓮大聖人は「旱魃(水不足)の時に喉が渇いた者に水を与え、寒さに凍えている者に火を与える」(新1918・全1574、通解)ように、相手に何が必要なのかを見極め、尽くしていくことが仏になる道と仰せである▼対話の秋。深き祈りを根本に、相手の心に寄り添う語らいを重ねていきたい。
その気持ちが大切なんだと思いました。