ゆめ、切ないなぁ

今朝ゆめを駅まで送った後、妻が、昨日ゆめが話していたという切ない話を教えてくれました。

ゆめは高校で何人兄弟かという話になり、5人兄弟と言ったそうです。ところが、5人兄弟は珍しくそのことが話題になってしまい、末っ子の弟は何をしているんだといった話に広がって、ゆめはその反応に困ったとのことでした。

ゆめが高校に入学したのは、昨年4月。その直前、3月14日に弟である五男昴が亡くなってしまい、家族全員がその深い深い悲しみを抱えたままの状態で、ゆめの高校入学を迎えました。その頃の私たちの精神状態は、異常な状態だったと思います。ですので、入学式のときも野球部の説明会のときもその後の野球の試合のときも、私はゆめの弟が死んだということを周りの親さんに伝えてきませんでした。昴が亡くなったのはゆめの高校入学前のことでしたし、入学後、実際に野球部の父ちゃん仲間とゆめの兄弟の話になることもありましたが、弟が直前に死んだことはとても言えなかった。

ゆめもきっと同じだったんでしょう。

それと、うちの子は昴が生まれてからずっと5人兄弟ですから、1人亡くなったからといって、4人兄弟とは言えない。私たち親もそうですし、兄弟であるゆめのすけたち自身はもっとそうなんでしょう。

ゆめの同級生に悪気はありません。だから、ゆめも困ったんだと思います。私は同級生を責める気持ちは毛頭ありません。でも、ゆめ、切ないなぁ。

「ゆめもそうやって強くなっていくんやね。」朝ご飯を食べながら、妻とそう話しました。

朝の通勤電車の中で、今朝の妻との会話を思い出してこのブログを入力していたら、昴のこと、ゆめのこと、兄ちゃんたちのこと、妻のことが思い浮かんできて、泣けてきてしまいました。

 

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