おやじ、信心の偉大さを教えてくれよ
今日の体験の一節です。
電車の中で読んで泣けてきました。
「入院初日に、池田先生からご伝言が届いたんです。『南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや』(御書1124ページ)。一日たりとも隙間なく、先生に激励していただいて……負けられるわけないじゃないですか……」
「ただ母親には言えなかった。いらん心配を掛けたくなくて。去年の10月に亡くなったので、結局言わずじまいでした。でもきっと分かってた。3年前に脳梗塞で倒れてから、母は話すこともできなくて。見舞いの帰り際、どうも何かを言ってくるんですよ。涙を見せて、指さしながら」
「母から信心を教わったんです。幼稚園の頃、母に手を引かれて、別府の山の上まで聖教新聞を配達しよった。貧乏と苦労の中で題目あげた人やけんね。たとえ言葉にならん声でも、分かりますよ。『題目しかねえ。絶対やけん。題目で治せ』。おふくろなら、そう言うやろ」
「薬うんぬんじゃないですよ。全細胞を一新させる。宿命転換してみせる。これしかない。その一念に薬が入ったら、それは諸天善神であり、がんに効くのは当たり前。当然ですよ」
「元気な時は、さらっと読んだところも、一言一句が身に迫ってくる。『命限り有り惜む可からず』(同955ページ)。ストレートに入ってきましたね、命の中に。日蓮大聖人の叫びが聞こえますよ。竜の口の刑場に向かう途中、馬から下りて八幡大菩薩に、なぜ守らんか! と。申し訳ないけど、一緒じゃ」
「子は、親の後ろ姿を見て信心を学んでいくと思うんです。人生のど真ん中に、池田先生がいるかどうか。そこを考えた時に、人間ドックをプレゼントしてくれた意味はあまりに深い。『おやじ、信心の偉大さを教えてくれよ』。声なき声を感じるからこそ、父親にしたら願兼於業(宿命を使命に変える生き方)のほかにないですよ」
私もこんな大確信の境涯を目指したいと思いました。
そして、我が子にも、親である私自身の姿で教えていかなくてはなりません。
『題目しかねえ。絶対やけん。題目で治せ』。おふくろなら、そう言うやろ」
「薬うんぬんじゃないですよ。全細胞を一新させる。宿命転換してみせる。これしかない。その一念に薬が入ったら、それは諸天善神であり、がんに効くのは当たり前。当然ですよ」
自分自身との戦いに勝っていかなければ、ということですね。
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