心に引っかかる
今日の〈名字の言〉が心に残りました。と言いますか、心に引っかかるという感じかもしれません。
ある壮年が水墨画の展覧会で、見知らぬ人から突然、中国語で話し掛けられた。壮年が日本語で「私は中国人ではありません」と言うと、その人は「中国人の知人と勘違いしました」と謝った▼“人違いです”と返すべきところを“中国人ではない”と口にしてしまい、壮年は後味の悪さを感じていた。「無意識のうちに、自分と中国人との間に“心の壁”をつくっているように思えたのです」。この壁こそが“差異へのこだわり”と気付き、ハッとしたという
▼自分・他人という“こだわり”を、釈尊は心に刺さった「一本の矢」と指摘した。しかも多くの人は、この矢が刺さっていることを見ようとも知ろうともしない。だが、矢を抜かない限り真実は見えない、と
やっぱり、心に引っかかる表現です。
電車の外は、すごくいい天気です。