上機嫌で
今日の〈名字の言〉になります。
ある男子部員の自宅で懇談中、来客を告げるチャイムが鳴った。4歳の娘さんが「はーい、喜んで!」と応え、小走りで玄関へ。思わずほほ笑むと、男子部員は「僕の口癖なんです」と笑った▼スーパーマーケットの従業員である彼の業務の一つは“お客さま対応”。時に客から無理な注文や感情的な苦情がある。そんなストレスもあって彼は、知らず知らずのうちに普段から不機嫌そうな顔つきになっていった▼心配した同志が励ましつつ、ナポレオンの箴言を紹介した。「働くためには上機嫌でなければならない」(柳澤恭雄訳)。以来、彼は“生命力を満々とたたえる上機嫌の自分に”と唱題を重ね、職場で奮闘した▼今では、どんな状況でも懇切丁寧に対応ができるまでに。彼にとって「上機嫌」は、信心で磨き上げた誠実第一の“悠々たる境涯”であった。そんな彼の応対に、最初は語気の荒かった客も穏やかな言動に変わるという▼池田先生は「『生き生きと』『上機嫌で』『たゆまず実行』――これが人生の歩み方の真髄」と語った。職場も、毎朝一番に出勤する彼が爽やかなあいさつで同僚を迎えることから、明るい雰囲気に変わったとのこと。彼は言う。「上機嫌って“伝染”するんですよ」
今日も上機嫌で。まわりを明るくしていきたいものです。