「常楽」再読

新人間革命29巻「常楽」の章を読み返していました。やっぱりいいですね。妻は唱題していました。

人は、いつか必ず死を迎える。命は最高の宝であるが、露のごとくはかない。なればこそ、その命をいかに使うかが大事になる。ゆえに大聖人は、尊い命を「世間の浅き事」のために捨てるのではなく、万人成仏の法、すなわち全人類の幸福を実現する永遠不変の大法である法華経を守り、流布するために捧げよー(P33)

日蓮大聖人は、「須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱え他をも勧めんのみこそ今生人界の思出なるべき」と仰せになっている。自行化他の信心に励み、人びとの幸せを願い、仏法を教え、友を励ましていく。それこそが、今生人界の思い出となると言われているのだ。(P85)

晩年における最高最大の信心の実証とは何かー  財力や地位、名誉等ではない。ありのままの人間としての人格の輝きにある。

皆を包み込む温かさ、人を思いやる心、大いなる理想への不屈の信念、飽くなき向上心ー それらが育む精神の光彩こそが、人格の輝きといってよい。

それは紅葉の美に似ているかもしれない。木々は深雪に耐えて芽を出し、天高く伸びよう伸びようと枝を張り、葉をつけ、灼熱の太陽に自らを鍛える。やがて、その帰結が炎の紅葉となる。そして、葉が落ちる瞬間まで、自身を赤々と燃やす。見る人に幸せを送ろうとするかのように。紅葉は人生の晩年の象徴であり、生の完全燃焼がもたらす、鮮やかな彩りの美といえよう。その円熟した美しさは、青葉の青春に勝るとも劣らない。(P86)

常楽の章、最高!

読むと必ず昴のことを思い出します。昴の死と向き合って、私の生きる意味を考えたことも。そして、命を捨てる覚悟を新たにするのです。

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