忘れられない「成人の日」の光景

名字の言選集③から

忘れられない「成人の日」の光景

2015.1.12

美容室を営む壮年部員に聞いた話。客の要望に応え、夜明け前に店を開けると、予約の女性は両親と来店した。少し離れたソファに腰掛けた両親は、髪型が整っていく娘を鏡越しに見て、涙ぐんでいる。平然と雑誌に眼を落としているように見える娘も肩が震えていた。

ある年の「成人の日」のことだという。わが子の成長をそっと喜ぶ親。今まで親から注いでもらった愛情の深さに感謝する娘。「厳粛にして、美しい、あの光景は忘れられない」と。

本年、126万人が新成人の門出を迎えた。東日本大震災以降、「何かで社会や人の役に立ちたい」と将来の夢を語る若者が増えたと聞く。他者の幸福に尽くすことで、これまで受けた恩を報じ、自身も成長していけるとの思いで生きる青年が増えれば、未来は明るい。

池田名誉会長は、19歳で人生の師に出会い、迎えた20歳の時、こう真情をつづっている。「若人よ、大慈悲を抱きて進め。若人よ、大哲学を抱きて戦え。吾れ、弱冠二十にして、最高の栄光ある青春の生きゆく道を知る」

成人の節目を刻み、心新たに出発した若き友も多かろう。自らを育んだ師の恩、親の恩に感謝し、無限の向上と「自他共の幸福」への道を進む青年たちの前途を、心から祝福しよう。

帰りの三岐で読みながら、一人涙していました。もちろん、昴の成長した姿を思い浮かべながらね。

最近、人前で涙ぐむのが全然恥ずかしくなくなってきました。

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