なんか、よかった
一週間の仕事が終わりました。
帰りの電車で〈名字の言100選④〉の続きを読みました。1994年9月17日付の名字の言が、なんか、よかったです。
命ある限り
残暑も最終章に近付いたというのに、近くの会館を縁取るように、紅白、紫紅、ピンクと、色とりどりの花が咲き乱れ、“宝城”を訪れる友を楽しませている▼ペチュニアがまだ盛りなのだ。七月に最盛期を迎える花が、なぜ秋風立つこの時期にまだ咲き競っているのか。実は、いったん咲き切った花を剪定し、肥料と水をやったらまた見事に開花し始めたという▼花の命は短くて・・・という言葉が嘘のよう。南アフリカ原産のこの花は、次から次へと咲き誇り、道行く人を堪能させて、なんと十月ごろまでもつという▼命ある限り咲き続けるペチュニアに見とれていたら、米国女優、ジェシカ・タンディさんの訃報が飛び込んで来た。享年85歳。十五歳で演劇学校に学んで以来、ヒッチコックの「鳥」のロッド・テイラーの母親役が大当たりだったほか数々の名作映画に出演▼90年には、「ドライビング・ミス・デイジー」で史上最高齢の八十歳でアカデミー賞主演女優賞を受賞。南部の頑固な老婦人と黒人運転手の友情物語で、気品ある見事な演技だった▼このタンディさんに吉永小百合さんが94年5月にインタビュー(毎日新聞)。「長く仕事を続けていくコツは?」との問いに「One day at a time(二度とない一日を大事にしていく)」との答え。花も、名女優も、自らに与えられた舞台で燃え尽きるまで我が生命を輝かせる。我らもまた、人間蘇生劇の主役として光り続けたい。
いいですよね。記事で紹介されている映画も、見てみたくなりますね。