友を知ること
今朝もまだ、昨夜のテレビ取材の余韻が残っています。もっと簡単な取材だと思っていました。あんなに長時間になるとは。その分、たくさん話を聞いてもらいましたので、私たちの経験が、交通事故の防止に少しでも役立つとうれしいですね。でも、実際はどんな内容で放映されるのか、正直気になりますが・・。
どんなこと話したんだったかな。私も妻も、それぞれがボーっと昨夜のことを思い起こしながら、出宅時間を迎えてしまった感じでした。今日は職場の送別会があるため、妻に駅まで同乗してもらいました。
今朝は、昨日読んでよかった〈名字の言100選⑤〉をご紹介します。1995年ですので平成7年の記事になります。うちの長男が生まれた年ですね。
カーネギーの試み 1995・10・29
少年は遊んでいて一匹の兎を捕らえた。おなかが大きい。やがていっぱい子兎が生まれる。餌が足りない。そこで一考。友だちに、自分の名を子兎につけさせる▼自分と同名のかわいい子兎が待っている。そう思うと飼育に力がこもる。だれでも自分の名には思い入れがある。その心理を生かしたこの試みは見事に当たった。幼い日の経験はやがて事業の原点となる。鉄鋼王、カーネギーの少年のころの発見だった▼だれでも自分のことに関心は深い。名はそこ象徴だ。彼はその心理を重視。そして応用した。合併する会社や、共同でつくる工場などは惜しみなく相手の経営者名をつけさせた。事業の発展は相手の名を尊重したことがその秘訣となった(『人を動かす』山口博訳、創元社)▼人を知る。それを考えさせられる光景に出あった。ある会合で中心者が参加者の一人一人を紹介。手短な一言が心を打つ。無口だが行動抜群の◯◯さん。苦境でもだれより元気な△△さん。納得すれば威力を発揮する××さん。呼びかけるたびに拍手、歓声▼驚いたのは名前の記憶だ。未入会の家族まで知っている。どうやって覚えるのか。「それは相手への興味です」と語る。年配者はその経歴。若い人はその将来性。同年代の人は共通体験など。友への関心がいつしか記憶となるという▼だれでも自分に関心をもつ人に好意がわく。知ることは信頼を深くする。絆は温かくなる。さて、どれだけ人を知るか。それぞれの課題であろう。
以上、本を片手に、頑張って手入力しました。