写真展??
妻との間に写真展の話が出ています。昴の写真展。
昴の1周忌あたりの時期に、どこかの小ホールを借り、私が現在製作中の写真パネルを展示し、関係者の皆さんにみてもらおうとの妻からの提案です。
2ヶ月ほど前からだったでしょうか、来る日も来る日も写真出力とパネル製作に没頭する私に対し、「お父さんの気持ちはよくわかるけど、家にあふれかえるパネルどうするつもり?」と妻はちょくちょく声をかけてくれていました。私は「家に飾るだけ。枚数が増えたら仏間の桟にレールを付けてスライド式にしようかな。」などとその都度答えてきましたが、妻が少しずつ具体的な写真展の案を考えていたようで、昨夜のジョギング中も妻の写真展プランを聞きながら走りました。
でも私は、何度妻からの提案を聞いても、写真展には前向きになれませんでした。考えてみると、私が製作中のパネルは、とにかく昴の写真だけを集めたものですので、昴だけの写真パネルを展示し公開することに大きな抵抗があるからなんですよね。
妻は「1周忌は二度と来ない。一つの区切りとして絶対にやるべきだと思う。写真展をやることで、昴の生前の姿を見てもらうのはもちろん、命の大切さや家族の温かさなど、来場者へのメッセージを込めて発信しようよ。」と言ってくれます。
半年以上にわたる今回の写真作業で、私は写真の選定・保存・出力といった各作業に追われ、その都度昴との思い出に浸ってはきましたが、昴の写真を通じて発信するメッセージという観点ではあまり深くは考えてはいなかったかもしれません。
もう少しで写真整理の作業が終わります。作業が終わった後、半年間かけて作成した35冊ほどの「昴との思い出のアルバム」と20〜30枚に増えたB1写真パネルをゆっくり見直し、当時のことを思い出してみて、何かお伝えすべきメッセージがあれば、写真展を開いてもいいかな。昴を通じてのメッセージがたくさんあれば、写真展を開く意味はあるのかな。昨夜から今朝にかけてそう思いましたので、朝ご飯を食べながら、妻に私の心境を伝えました。
生前の昴と向き合う私の日々は、これからもまだ続きそうです。